この記事のポイント
・柏・流山エリア等において、物価高や金利上昇が家計のリスクになり得ること
・変動金利の「5年ルール」により、元金返済がなかなか進まない可能性があること
・自宅を残して借金を整理する「個人再生」という債務整理の方法があり、早期の検討が有効であること
「憧れのマイホーム生活、実は毎月ギリギリではありませんか?」
都内へのアクセスも良く、自然も豊かで子育てしやすい街として人気の柏・東葛エリア。
TX(つくばエクスプレス)沿線や常磐線沿いに念願のマイホームを購入した方も多いでしょう。
しかし今、物価高や将来的な金利上昇のニュースを受けて、このエリアでも住宅ローンの返済に不安を感じるケースが徐々に増えているようです。
ニュースで騒がれる「金利のある世界」。他人事だと思っていると、気付いたときには法的手続きが進み、家を手放さざるを得なくなる事態に陥るかもしれません。
弁護士の視点から、柏エリア特有のリスクと回避策を解説します。
なぜ今、柏・流山エリアで「家計の急変」が起きているのか
「都心へのアクセスも良く、緑も豊か」。柏の葉や流山おおたかの森など、TX(つくばエクスプレス)沿線や常磐線エリアは今、子育て世帯にとって憧れの地でしょう。
しかし、その華やかな街並みの裏で、実は「家計の急変」に苦しむご家庭が増えているようです。
背景にあるのは、新居に伴う出費の増加と『物価高』のダブルパンチです。
新しい街では、周囲の生活水準に合わせて車や家具、子どもの習い事にお金をかけてしまい、知らず知らずのうちに支出が膨らみがちです。
そこに昨今の電気代・ガソリン代の高騰が直撃しています。
さらに深刻なのが「住宅ローン」です。地価上昇に伴い、4000万〜5000万円超のフルローンを「変動金利」で組んでいるケースも珍しくありません。元金が大きいため、わずか0.1%の金利上昇でも、総返済額へのインパクトは計り知れないのです。
まだ滞納していない?それでも危険な「隠れ破綻」のサイン
「毎月の住宅ローンは遅れずに支払えているから大丈夫」と考えている方は少なくありません。しかし、法的な視点や家計管理の観点からは、現在は滞納がなくても、将来的なリスクを抱えている状態、いわゆる「隠れ破綻」の予兆が見られるケースがあります。
ご自身の家計状況を客観的に見直す際、以下のことに該当しないか確認してみてください。
- ボーナス頼みの資金繰り
→毎月の収支が赤字で、ボーナス支給月で帳尻を合わせている。 - 生活費のリボ払い利用
→食費や光熱費、教育費などの支払いに、慢性的にクレジットカードのリボ払い(定額払い)を利用している。 - 返済のための借入れ
→住宅ローンの引き落とし資金を確保するために、一時的にカードローン(キャッシング)を利用した経験がある。
これらは、収支のバランスが崩れ、自転車操業に陥りつつある兆候と言えます。
一時的な資金不足ではなく、家計の構造的な問題が潜んでいる可能性があるため、注意が必要です。
「5年ルール」の落とし穴…支払額が変わらなくても借金は減らない
多くの金融機関の変動金利型住宅ローンには、金利が上昇しても5年間は毎月の返済額を変えない、いわゆる「5年ルール」や、返済額を上げる場合でも前回の1.25倍までとする「125%ルール」が設けられていることがあります。
「金利が上がっても毎月の支払いは変わらないから安心」と思われがちですが、これこそが注意すべき点です。
実は、返済額が変わらなくても、その「内訳」は大きく変動しています。金利が上昇すると、毎月の返済額のうち「利息」の支払い分が増え、その分「元金」の返済に充てられる金額が減ってしまうのです。
目先の支払額が変わらないため危機感を抱きにくいですが、最終的になかなか残債が減らない可能性がある仕組みであることを、正しく理解しておく必要があります。
家を手放さずに家計を立て直す。弁護士が提案する法的な解決策
住宅ローンの返済が厳しくなった際、「家を売却して清算する」あるいは「自己破産をして大切なマイホームを手放す」しかないと思い詰めてしまう方がいます。
しかし、債務整理には、マイホームを手放さずに借金を整理できる「個人再生」という方法が存在します。
特に注目すべきは、住宅資金特別条項(通称:住宅ローン特則)を利用するケースです。
この制度を利用できれば、一定の要件を満たすことで、住宅ローンはそのまま(またはリスケジュールして)支払い続けながら、それ以外の借金(カードローンやリボ払いなど)を大幅に圧縮できる可能性があります。
たとえば、住宅ローン以外にも多額の借金がある場合、その借金を法律の基準に従って大幅に減額(借金総額や所有する財産額等によりますが、5分の1程度になることも)してもらい、それを原則3年(最長5年)で分割返済していく計画が立てられます。
「家は守りたいが、ほかの借金が重荷でローンが払えない」という状況において、生活再建の有効な選択肢となり得るでしょう。
ただし、住宅ローン特則の利用には安定した収入などの条件があるため、まずは弁護士に相談して制度を利用できる可能性などを確認することが重要です。
【まとめ】柏にお住まいの方へ。借金についての相談は「傷が浅いうちに」
柏市や流山市など東葛エリアで、住宅ローンや日々の返済に少しでも不安を感じているなら、早めの行動がカギを握ります。
弁護士への相談は、「生活を立て直すため」の作戦会議です。
実は、滞納が始まる前の早い段階であれば、ローンの残っている自宅を守りながら家計を立て直す選択肢が残されていることも多いです。
一人で悩んで事態が悪化する前に、まずは無料相談で現状を整理するだけでも、解決の糸口は見つかりやすくなります。
アディーレ法律事務所は全国に支店があり、柏支店もございます。
柏周辺で借金問題にお困りの方は、アディーレ法律事務所にご相談ください。
この記事に関連するよくあるご質問
住宅を維持したまま整理する方法はありますか?
以前は、財産処分を伴う自己破産か、借金の減額幅が小さい任意整理しか債務整理の方法がなかったため、住宅を所有していて多額の借金を抱えている場合には、適切な方法がありませんでした。このような問題を受けて、2001年4月、いわゆる個人再生手続が施行され、住宅を維持しながら、借金を大幅に減額して整理する方法が整備されました。これにより、借金が高額な場合には民事再生を、借金が少額の場合には任意整理を利用することで、住宅を維持しながら借金を整理することができるようになりました。
民事再生で住宅を維持することはできますか?
民事再生では、住宅ローンを返済中の住宅について、一定の要件を満たす場合には、維持することができます。
この場合、再生計画に「住宅資金特別条項(住宅ローン条項)」を定め、住宅ローンは従来通り支払いつつ、その他の借金については大幅に減額することが可能となります。
個人再生のメリットは何ですか?
個人再生のメリットは以下のとおりです。
借金を80%程度減額できる(※1)
残り20%程度の借金を3年(原則)から5年かけて返済できる
マイホームや車を残したまま借金を減額できる(※2)
個人再生の手続が裁判所に認められると、借金の総額が80%程度減額されます(※1)。
そして、減額された残り20%程度の借金を返済していきますが、3年(原則)から5年の分割払いとなるので、無理のないペースで返済できます。
たとえば600万円の借金が80%減額になれば、480万円が減額されて、残りは120万円となります。
さらに自己破産とは違い、個人再生では住宅や車(※2)が処分されません。そのため手続後も、今までどおり住み続けたり、車を使ったりできます。
※1 どれぐらい減額されるかは借入や資産の状況によります。
※2 車については、ローンを完済している場合
アディーレでは、千葉県のさまざまな地域にお住まいの方から、お問合せいただいております。
柏にお住まいで借金についてお悩みの方は、過払い金請求・債務整理の実績が豊富なアディーレにご相談ください。
【対応エリア】千葉市中央区、千葉市花見川区、千葉市稲毛区、千葉市若葉区、千葉市緑区、千葉市美浜区、銚子市、市川市、船橋市、館山市、木更津市、松戸市、野田市、茂原市、成田市、佐倉市、東金市、旭市、習志野市、柏市、勝浦市、市原市、流山市、八千代市、我孫子市、鴨川市、君津市、富津市、浦安市、四街道市、八街市、印西市、白井市、富里市、南房総市、匝瑳市、香取市、山武市、いすみ市など
困りごとが起きた時,ひとりで考え込むだけでは,どうしても気持ちが暗い方向に向かいがちで,よい解決策も思い浮かばないものです。そのようなときは,ひとりで抱え込まないで,まず専門家に相談することが,解決への近道ではないでしょうか。どのようなことでも結構ですので,思い悩まずにご相談ください。依頼者の方々が相談後に肩の荷を降ろして,すっきりとした気持ちで事務所を後にできるよう,誠心誠意力を尽くします。